リウマチ情報館

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全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデス(SLE)は、リウマチ性疾患の一つで、免疫異常が原因とされている分類に属しています。また、古典的な膠原病に属して特定疾患(難病)に指定されています。全身性エリテマトーデス(SLE)は膠原病の中でも関節リウマチ(RA)に次いで多い病気です。全身性エリテマトーデス(SLE)患者の男女比は1:9と圧倒的に女性に多く、全年齢に発症しますが、20~40歳代が好発年齢です。

全身性エリテマトーデス(SLE)は、全身性の炎症による様々な症状を引き起こし、再燃と寛解を繰り返す慢性の経過をたどることが多い病気です。全身性エリテマトーデス(SLE)の症状は、皮膚に限って病変がみられる円板状エリテマトーデスと異なり、皮膚症状だけでなく他臓器(関節、腎、脳、血液、心臓、肺など)の症状もあります。症状の出方は、一度に症状が現われたり、次々に症状が現われたり、と患者によって個人差があるようですし、症状の進行具合や重症度にも個人差があるようです。

全身性エリテマトーデス(SLE)の原因は解明されていませんが、症状を悪化させる誘因としては、強い紫外線、ウイルス感染(風邪)、怪我や外科手術、妊娠出産、薬剤などが考えられています。全身性エリテマトーデス(SLE)は診断基準に従って診断され治療が開始されます。全身性エリテマトーデス(SLE)の早期診断と早期治療が可能な現在では、全身性エリテマトーデス(SLE)の予後は格段と改善しているようです。

全身性エリテマトーデス(SLE)の症状

 全身症状

発熱・倦怠感・食欲不振・体重減少などの全身症状があり、病気の前兆や活動期にみられます。発熱に関しては、突然の高熱のこともあれば、微熱が続くこともあり、風邪や感染症と間違えられやすく、抗生物質に反応しません。

 皮膚症状

蝶形紅斑とディスコイド疹が特徴的で、全身性エリテマトーデスでよくみられる皮膚症状です。蝶形紅斑は鼻筋から両頬にかけての紅斑です。同じような紅斑は、日光の当たりやすい部分(前胸部、手指、手のひら、耳介部、頭、口唇など)にもみられます。ディスコイド疹(慢性ループス)は中心部が少し白く、かさぶたがついて治り難く、痕が残ることがあります。他皮膚症状としては、円盤状ルプス、脱毛、レイノー現象、口腔内潰瘍などがあります。皮膚症状は紫外線に対して過敏性が高く、日光に当たると皮膚症状が発現したり増悪し、病気も悪化します。これを光線過敏症といいます。

 関節症状

全身性エリテマトーデスの急性期に筋肉痛や関節痛がみられます。関節リウマチに似た多発性関節炎もみられますが、関節リウマチのようにな関節破壊(骨の破壊)は起こりません。

 腎症状

腎臓は全身性エリテマトーデスで最も侵されやすい臓器で、腎症状であるSLE腎症(ルプス腎炎)は予後を大きく左右します。蛋白尿や血尿にはじまり、ネフローゼ症候群になり、更に放置すると腎不全に陥ります。腎臓の機能障害がなくとも、定期的な尿と腎の検査が重要になります。

 精神神経症状

中枢神経症状として痙攣や精神症状が起こるとされています。腎臓の障害に次いで重要な症状です。

 呼吸器症状

全身性エリテマトーデスの急性期によく見られる呼吸器症状に胸膜炎はがあります。間質性肺炎、細胞出血、肺高血圧症は予後が不良であるとして注意を要する症状です。

 心症状

全身性エリテマトーデスによる心・肺の障害としては、胸膜炎や心外膜炎があり、胸や心臓の膜に水がたまります。

 血液の異常

全身性エリテマトーデスでは血液症状も比較的多く、貧血、溶血性貧血、白血球減少、リンパ球減少、血小板減少がみられます。

※SLE: systemic lupus eryhtematosus
※レイノー現象: レイノー現象とは、寒い季節など寒さにさらされたりすると手指が蒼白になった後に紫色になる現象です。

 - リウマチの種類と特徴

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