リウマチ情報館

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痛風・偽痛風

痛風と偽痛風は、尿酸やカルシウムといった物質が関節に付着して、関節に炎症や痛みを生じる病気です。痛風と偽痛風ともに、リウマチ性疾患のひとつで、代謝異常が原因とされている分類に属しています。

偽痛風は、その症状が痛風の症状に良く似ていることから偽痛風といわれていますが、痛風と偽痛風は違います。痛風と偽痛風の大きな違いは、炎症の原因物質の違いにあります。痛風は関節内の尿酸の結晶が炎症の原因で、偽痛風は尿酸結晶以外の結晶(主にピロリン酸カルシウム)です。

痛風と偽痛風とでは、症状(痛み)が出やすい関節にも違いが見られますし、偽痛風による痛みは痛風の痛みより軽度です。
また、痛風は圧倒的に男性に多い病気ですが、偽痛風では男女差があまりなく、偽痛風の好発年齢は痛風よりも高齢者です。

代謝異常が原因のリウマチ性疾患:痛風・偽痛風

 痛風

痛風とは、高尿酸血症が原因で痛風発作(急性関節炎症状)を繰り返す全身性の尿酸の代謝異常症です。痛風はプリン体を含む食べ物の摂り過ぎが誘因といわれています。痛風患者の約9割が男性です。好発年齢は、男性が中年期以降(40歳~50歳代)、女性が閉経期後です。痛風の多くは、痛風の特徴的な症状である痛風発作から始まります。
痛風の多くの場合、ある日突然、足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛みます。数日は激しい痛みで歩けないほどですが、徐々に痛みも治まって、1~2週間くらいで全く症状がなくなります。痛風発作を繰り返すうちに、足首や膝の関節まで腫れるようになり、発作の間隔も次第に短くなります。痛風が進行すると、関節の痛みだけでなく、尿酸の結晶が関節や軟骨の周辺、腱や皮下組織などに沈着して固まってできるコブ状の肉芽腫(痛風結節)を形成したりします。また、痛風が進行する経過で、関節の症状の原因になっている尿酸が内臓にも蓄積していきます。特に腎臓には尿酸が沈着しやすく、腎機能の低下による尿路結石や、更には慢性腎炎から腎不全へと移行するケースもあります。痛風腎とは、痛風によって腎機能低下をきたしている状態です。
痛風の合併症の腎臓障害の他に、脳や心血管障害なども高頻度に合併するとされ、生活習慣病と深く関わっています。痛風の人は高尿酸血症を患っています。痛風の治療・改善には、食事療法とともに生活習慣を見直すことが大切になります。

偽痛風

偽痛風は、仮性痛風とも呼ばれます。偽痛風は尿酸結晶以外の結晶が関節の炎症や痛みの原因物質です。偽痛風では、主にピロリン酸カルシウムが関節軟骨や半月板を石灰化させることから、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症(CPPD結晶沈着症)または軟骨石灰化症とも呼ばれます。
偽痛風の痛み症状は痛風より軽度で、急性痛風発作のように突然現われて自然に軽快します。偽痛風の関節炎症状が好発する部位は膝関節で、多くの偽痛風が変形性関節症に移行します。偽痛風の決定的な治療法はなく、偽痛風の治療は主に対症療法になります。

※厳密には、リウマチとは関節・筋肉・骨など運動器官の痛みを伴う病気の総称で、リウマチ性疾患を指します。ですが、一般的に「リウマチ」と言った場合は、関節リウマチのことであることが多いです。

※高尿酸血症とは尿酸値が高い状態のことです。高尿酸血症だからといって必ずしも痛風というわけではありませんが、痛風の予備軍と考えられます。

 - リウマチの種類と特徴

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