リウマチ情報館

関節リウマチの原因・症状・合併症・治療やリウマチの基礎知識についての情報サイトです

リウマチ熱(RF)

リウマチ熱は、リウマチ性疾患の一つで、細菌やウイルス感染が原因とされている分類に属しています。また、リウマチ熱は、関節リウマチを代表とする古典的な膠原病のひとつとして挙げられることがありますが、溶連菌感染が原因の細菌の感染症であるとして膠原病の概念から外される傾向にあります。

溶連菌感染症は子ども(好発年齢は5~15歳の小児)に多い感染症(咽頭炎や扁桃腺炎など)で、飛沫感染と皮膚からの接触感染があり、集団感染が多く、冬から春期にかけて多発します。リウマチ熱は溶連菌感染の後(1~5週間)に発病します。

日本におけるリウマチ熱の罹患率は、抗生物質の普及や生活環境の改善などによって著しく低下しており、今日では稀な病気になっています。とはいえ、溶連菌感染によるリウマチ熱や急性腎炎の可能性は残りますから、リウマチ熱の原因である溶連菌感染の十分な治療は重要です。

リウマチ熱の診断基準としては、Jonesによるアメリカ心臓協会の分類や、厚生労働省研究班による分類などが用いられています。リウマチ熱の症状は、発熱、多発性・移動性関節炎、不随意運動、皮下結節、腹痛、皮膚の発疹、心筋炎などです。リウマチ熱の発症初期では関節炎が起こるために、関節リウマチとの鑑別が難しいこともあるようですが、リウマチ熱と関節リウマチとでは、その後の経過や治療方法が全く違います。

リウマチ熱の後遺症で、注意を要するものに心臓弁膜の障害があります。リウマチ熱は、心臓弁膜の障害や他の心臓病を引き起こし、長い年数をかけて心臓弁膜症を進行させるといわれています。ただ、弁膜症といえば、子供時代に罹ったリウマチ熱の後遺症として中年以降に発症する僧帽弁狭窄症が大部分だったのですが、リウマチ熱が減少している日本では過去のことになりつつあります。

※リウマチ熱の他に、細菌やウイルス感染が原因とされるリウマチ性疾患としては、ライター病・ウィルス性関節炎・真菌性関節炎・硬直性脊椎炎などがあります。

※溶連菌: 溶連菌とは、A群β-溶血性連鎖球菌のことです。溶連菌感染には、扁桃腺炎、咽頭炎、猩紅熱、急性糸球体腎炎などがあります。

 - リウマチの種類と特徴

PC用

PC用

  関連記事