リウマチ情報館

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抗サイトカイン療法

関節リウマチ(RA)の関節組織にはサイトカインという蛋白物質が深く関わっていることが分かっています。炎症性サイトカインの働きだけを抑えるサイトカイン阻害薬を用いた治療法が抗サイトカイン療法です。関節リウマチの痛みや腫れを改善し、病状自体の進行を抑えることができるとして期待されている治療方法です。

サイトカイン阻害薬は、バイオテクノロジーを応用して人工的に作られた生物学的製剤です。生物学的製剤であるサイトカイン阻害薬には、入院して点滴を受ける薬や、通院で皮下注射する薬など数種類あります。従来の治療方法で改善が見られないケースにも効果が期待できる画期的な治療方法といわれ、従来の抗リウマチ剤(DMARD)にあった重篤な臓器障害がないとされており、日本国内でも使用されはじめています。

生物学的製剤共通の問題点として、症状が進んでしまっているケースに対する効果に限界があることや、免疫力低下による肺炎や結核といった感染症に罹病しやすいということがあります。炎症性サイトカインを抑制することで発熱・CRP亢進・白血球増加といった感染を示す指標が現れにくくなるため、気付かずに感染症が重症化していることもあり、免疫力の低下した高齢者で注意が必要とされています。

抗サイトカイン療法は、副作用の問題や薬剤の種類によって効果が大きく異なることがわかってくるなど、新しい発展途上の治療方法であることから、未知の部分が残っている治療方法といえます。また、抗サイトカイン療法に用いる薬剤が高価なため、保険診療であっても患者負担が大きいことも問題の治療方法といえます。

 - 関節リウマチの治療

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