リウマチ情報館

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関節リウマチの日常生活の指導

日常生活の中で、関節リウマチ患者が気をつけること、やってはいけないこと、やったほうが良いことなどがあります。関節リウマチの生活指導をしっかり受けて、適切な心身の安静と適度な運動の組合せ、関節の保温、関節に負担をかけない動作や工夫などを理解して、関節リウマチ患者が日常生活の中で前向きに取り組むことが大切です。これは、関節リウマチの基礎療法で、関節リウマチ患者自身が日常生活の中で行う治療方法です。

薬治療などの他の治療だけでなく、関節リウマチ患者自ら努力することがADLを改善してQOLを向上させます。

日常生活の注意点・留意点

 適度な運動と安静

関節を動かさないと関節が固まって生活に支障をきたすことが多いですから、運動(リハビリ)は大切です。ですが、腫れて熱感がある炎症が強いときは、動かさずに安静にします。炎症が軽くなってきたら他動的に動かし、炎症がなくなって痛みが軽くなったら、リウマチ体操といった自動運動をします。関節に痛みがあると動かさなくなりがちですが、動かさなければ関節が硬くなり筋力も衰えてきます。身体を動かすことにより、関節が硬くなるのを防ぎ、筋力が衰えるのを防ぎます。

 適切な保温と冷却

家庭でできる物理療法に温熱療法と寒冷療法があります。温熱療法としては温湿布・入浴・シャワーなど、寒冷療法としてはアイスマッサージなどがあります。腫れて熱感がある炎症が強いときの痛み対策としては、冷やすのは良いですが、温めない方がよいです。炎症が軽くなってきたら、温める・冷やすのどちらでもよいようです。生活指導で十分に理解して、日常生活の中で実践します。

 規則正しい生活とバランスの良い食生活

食事については、関節リウマチに効く食べ物とか、関節リウマチだから食べてはいけない食べ物は特にありません。骨粗鬆症や貧血を防ぐバランスのよい食生活が基本です。関節リウマチでは高蛋白・高カロリーの食べ物が必要といわれていますが、肥満は関節の負担になりますから、食べすぎには注意が必要です。また、日頃からストレスを避けて、十分な休息・睡眠をとって、無理をしすぎない規則正しい生活を心がけます。

 行動・動作・環境などの工夫

全身または関節が局所的に冷えるようなことは避け、保温のために衣服を工夫します。冬だけでなく夏でも冷えに注意して、湿度が高くならないような配慮も必要です。日常生活動作の工夫としては、関節に負担がかからないような動作をする、動作を補助する装具(サポーター)や便利な道具(自助具)を利用する、関節にやさしい生活様式(ベッド・洋式トイレの生活)にする、関節にやさしい環境(住宅の安全性の確保)に整える、などがあります。

※ADL(Activities of Daily Living):日常生活動作。食事や排泄、衣服の着脱、入浴、移動、寝起など生活を営む上で不可欠な基本的行動のことです。

※QOL(Quality of Life):生活の質。ある人がどのくらい人間的尊厳を保った生活を維持できいるかを計る尺度で、SOL(Sanctity of Life)の同義語です。

※他動運動と自動運動:他動運動とは、他からの力を使って動かす運動で、他人の手を使う・器具を使う・自分のいい方の体を使うの3つがあります。自動運動とは、自力で動かす運動です。

 - 関節リウマチと生活

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